集団遊びとSST!【吹田市放課後等デイサービス/児童発達支援事業】

2017-05-02

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こんにちは、吹田市放課後等デイサービス、児童発達支援事業、

こどもプラス大阪2ndです!

みなさんはSSTという言葉をご存知でしょうか?

最近耳にする事がとても多いと思います。

SSTとはソーシャルスキルトレーニングSocial Skills Training)の略称です。

分かりやすく言えば人と関わる為に技術や社会的ルールを身に着ける為の療育法です。

人と関わるのが苦手だったり、

自分勝手に思われがちであったり、

他人を傷つける事ばかりを言ってしまったり、

そういった気になる行動をしている子は、

もしかするとSSTが身についていないだけかもしれません。

そういった本人の中の不足を取り除いてあげて、

満たす事で円満なコミュニケーションへとつながり、

保育園・幼稚園や学校、そしてうちのような放デイや児童発達支援事業での生活が、ぐっと楽しくなります。

 

4つのスキルで構成!

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SSTには大きく4つの大きなグループがあります。

①言葉のスキル

・質問に答える、挨拶を返す、話を聞く等。

②行動のスキル

結果を予測する、一斉指示での集団行動、その場や相手の行動に合った行動、ルールの理解

③気持ちのスキル

・イライラや不安を含む気持ちのコントロール、他人を許す・受け入れる、切り替え次の行動へ移れる、

相手の表情や気持ちを読み取る、こだわりを妥協できる

④自己認知のスキル

・自分を受け入れる、苦手を意識する対処する、相手を認める

もしも、お子さんの問題行動で悩んでいて、この中のどれかに当てはまったら、

それはSSTが身についていないのかもしれません。

 

不足していたらどうなるの?

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ではこの4つのスキルが不足していた場合にどうなるのか。

それは様々な部分でひっかかりとなって現れます。

①自分の気持ちや行動がコントロールできない

・切り替えができない

・かんしゃくを起こす

・順番を待てない

・静かにする場面で静かにできない

①自信が持てない

・活動に参加できない

・変化や新しい物が苦手

・人と関わろうとしなくなる

③相手の気持ちを考える事ができない

・場に合った言葉選びや声掛けができない

・人の邪魔をする

・他人を傷つける(言葉や暴力)

・会話のキャッチボールができない

④様々な発達への偏り

・視覚や聴覚からの情報処理等に差がでやすい

・集中力に欠ける

・見通しや順序だてて物事を行うのが苦手

このように人との関わり大きなひっかかりや困難が生まれやすくなります。

そしてそれをきっかけに「自分は駄目だ」「人と関わったって、いいことはない」

と自ら社会を避けるようになり、引きこもりなどの「二次障害」を引き起こしやすくなります。

 

『楽しい』『遊び』は学びのチャンス!

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楽しい時や嬉しい時が一番子どもたちが伸びる瞬間です!

楽しい事だとわかると、こども達は興味を持って積極的になってくれます。

またたくさん褒める事によって自己肯定感を満たしてあげると、

嬉しさを感じ「もっと頑張ろう」という気持ちになってくれます。

自己肯定はいいところばかりを認める物ではありません、

自分自身で「苦手」を意識する事もまた大切な事なのです。

ルールを守ることは大切ですが、時にはルール改変も必要です。

そうして少し頑張れば守れる程度の物にするというのも大切な事なのです。

 

集団遊びの中のSST!

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普段なにげなくやっているこども達の集団遊び。

その中でもSSTを実行する機会はたくさん潜んでいます!

 

・氷鬼

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鬼にタッチされてしまったお友達をタッチで助ける。

このときに気づいてもらえない子がいたらチャンスです!

そっと近づいて『「助けて!」っていうんやで!』とプロンプトしてあげましょう。

そうすると困った時には自分から声を出さなければいけないという事を知ります。

またお友達の助けてという声に対して「いいよ!」や「待ってて!」と反応できるように

声かけを行うとさらにぐっと効果が増します。

助け合う気持ちや困ったときに声を出す、そしてそれに応える事の大切さを学べます。

また鬼ごっこを通して、相手にタッチする強さ等を知る事もできます。

 

・ダルマさんが転んだ

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鬼の声を聞きながら、タイミングに合わせて止まるというルールによって、

人の話を注意深く聞く癖がつきやすくなります。

また動いてしまっては鬼に捕まってしまうという

その場の状況に合わせた動き方をする事を学んだり、

どのタイミングで鬼が振り向くのか、

後何回で鬼に捕まったお友達を助ける事ができるのか等、

順序立てたり予測する事を遊ぶ中で覚えていけます。

写真はワニさんに変身して『ワニさんが転んだ』にしています。

 

・フープリレー

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一人がフープの中に入り、細い道を通る中、

二人がそのフープを持って三人で進みます。

複数の人と息を合わせて進む事や、相手の状況を判断したり、

先読みしたりする事を学ぶ事ができます。

またリレー形式にする事で、自分の順番をきちんと把握し

待っておかなければならない為、順番を待つ練習にもなります。

 

・○○回収屋さんゲーム

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あえてお片付けが必要な運動遊びをした後に、

こども達に手伝ってもらうのもよいです。

普段は中々お片付けをしてくれなくても、

こぞって集めてくれます。

そういった時にめいっぱい褒めると、

お片付けでも褒められたくて、

普段でもお片付けをしてくれるようになりますよ。

もちろん、ゲーム外でもお片付けをしてくれたら、

たくさん褒めるようにしましょう!

また「次○○するから協力してね!」とお片付けをする理由を説明しながらすると、

先を見通して次の行動の為にお片付けをする大切さを学んでくれます。

 

 

このように集団遊びの中にもSSTを行う機会はたくさんあります!

まずは小グループで取り組む事が大切です。

うちに通っていただいているお子さんで、

お友達の事は好きなのに、そのお友達へのアプローチの仕方がわからず、

思わず手や足が出たり嫌な事を言ってしまったりする子がいます。

ですが、そういった子でも大人が間に入る事によって、

少しずつ自分の気持ちや自分が本当にしたい事を相手に伝えられるようになってきています。

このように大人が間に入ってプロンプトしながら遊べるのが、

放課後等デイサービス・児童発達支援事業の良いところだと私は思います。

まずは指導員を含む3人組から初めてみませんか?

 

 

 

 

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