共感性がもたらす英知【吹田市放課後等デイサービス/児童発達支援事業】
こんにちは、吹田市 放課後等デイサービス、吹田市 児童発達支援事業、
こどもプラス大阪2ndです。
つい先日体験・ご契約をいただいた方に
「発語が中々でないんです」という
ご相談を寄せていただきました。
実際に通っていただいている方の中でも、悩んでいる方がとっても多いようです。
焦りを感じている方もとっても多いと思いますが、
発語を期待するには、まずその土台をしっかりと作ってあげなくてはいけません。
「発語」が出たのちは「他人との会話」、
そして最後には「社会性」へとステップアップしていきます。
この際に重要になってくるのが「共感性」という物です。
「言葉を出す」の前に「言葉に反応する」
言葉を発する、会話する、の前にまずは言葉に反応する為の基盤を作らなくてはいけません。
会話という物は言葉のキャッチボールができない事は耐えられても、
相手の反応がないというのは大人であっても続ける事に辛さを感じる物です。
特に発達障害をお持ちのお子さんは表情が乏しい等の特性を持っている子も多いです。
しかし、そこで決して諦めてはいけません。
諦めてしまうと共感性が育たなくなってしまい、更に言葉が出にくくなってしまいます。
たとえ反応がなくっとも、笑顔で話し続けましょう。
共感する様に「楽しいね」等本人の気持ちを代弁するような言葉かけを行うのも効果的です。
そうしているうちに小さな反応がきっと出てくるはずです。
それを見逃さない様に「嬉しいんやね!」等声に抑揚をつけて話しかけましょう。
少しずつ心がつながっていくのをお子さんが感じてくれるはずです。
そうする事で少しずつ小さな共感性の窓が開いていきます。
そしてその窓をどんどんと広げていきましょう。
成長していくにつれて、本人の関わる人間は、親や兄弟だけでなく
お友達や先生…と体と共にそのコミュニティも大きくなっていきます。
大切なのは、「言葉が出るか」ではなく
「相手に伝わるか」「相手の心とつながるか」です。
まずはその子の興味のある事を、共有し共感する事から始めましょう。
かんしゃくを起こした時にも共感を忘れずに
かんしゃくやパニックは大変ですよね。
しかしこの時にも必ず「共感」してあげてください。
大人にとっては些細な事でもその子からすると苦痛でしかない事もあります。
例えばほんの少しテレビの音量がいつもより大きかったりすると、
その子にとっては耐え難い刺激となり、それを拒否する為に大泣きするのです。
これは感覚過敏からくるかんしゃくやパニックです。
理解するのはとても難しいかもしれません。
しかし、その時は絶対にどなったり叱ったりしてはいけません。
そのつらいという気持ちを共感してあげましょう。
「嫌だったね」という言葉一つでうまく落ち着いてくれる事も多々あります。
感覚過敏は4~5歳までがピーク時だと言われています。
辛いから泣いているのであり、困らせようとしているわけでありません。
そのつらさを共感し、不安要因になる物を取り除いてあげましょう。
そして自分で落ち着く事ができたら、めいっぱい褒めてあげましょう。
また普段ならパニックやかんしゃくを起こす場面でぐっと我慢できた時は、
「すごいね!がんばったね!偉かったね!」と言葉に出してあげましょう。
共感性と社会性
その共感性を伸ばせば、結果何につながるかというと、
社会性に繋がります。
周りを見て、相手が何を思っているのかを考え、
その相手に対して適切な行動をとれるようになります。
先日、活動中に感動したのが、
児童発達支援事業と放課後等デイサービスのミックスの日に、
集団遊びで大繩をしました。
蛇さんや小波の通り抜けはできたのに、
回すのになると中々勇気がでずに一歩が踏み出せなかった
未就学児のお友達がいたんですが、
それを見て誰に頼まれたわけでもなく、小学校高学年のお友達が急にすっと手を引いて
「いくで」
と声をかけてくれました。
真剣にタイミングを見計らって、
「いまや!」と言って上手に通りぬけました。
これには指導員も驚きました!
お互い普段からとっても仲がいいわけでもなく、
手を引かれたお友達も普段は指導員以外とはあまり手をつながないタイプでした。
お互いを見て、お互いにとって適切な行動をとれるというのは、
大人でも難しい事です。
もちろん、そういった社会性を築く基盤は大人が作ってあげるものです。
しかしそれを実際に形成していくのはこども同士の小さな社会の中が、
一番効果的なのです。
そういった「共感性」や「社会性」を作るのはとっても時間がかかる事です。
そして、成果が普段から目に見てわかる物ではないので、
焦りもあると思います。
しかし、大人が気づかない所でこども達は成長している物なんですね。
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