ADHDと服薬について【吹田市放課後等デイサービス/吹田市児童発達支援事業】
こんにちは、吹田市 放課後等デイサービス・吹田市 児童発達支援事業、
こどもプラス大阪2ndです。
少し前のお話しにはなるのですが、連絡帳の方で
服薬について悩んでいる保護者の方からのご相談をいただきました。
悩んでいる方はとっても多いですよね。
特にADHDのお子さんがいらっしゃる保護者の方から、
服薬についてのご質問を受ける事が多いです。
もちろん服薬によるメリットもありますが、
もちろんデメリットもあります。
慎重になるのも無理はありませんよね。
今日は、そんなADHDの服薬についてお話ししたいと思います。
ADHDの場合
ADHDのお子さんの問題行動には脳内の神経伝達物質がかかわっていると言われています。
これにより脳内では神経活動を起こす際に電気的信号を送っています。
そしてその神経伝達物質の中でADHDと特に関わりが深いのが。
ドーパミンとノルアドレナリンです。
ドーパミン→学習、意欲、感情や認知機能、運動調節やワーキングメモリと深い関わりを持つ。 ノルアドレナリン→ストレス・ホルモンのうちの一つで、注意と衝動性に深い関わりを持つ。 |
そしてドーパミンを受ける為のドーパミン受容体の働きが弱く。
ドーパミントランスポーターの働きが非常に活発な為に
ドーパミン受容体に届く前にドーパミントランスポーターに過剰に再吸収されてしまい
必要なだけのドーパミンの伝達が滞ってしまいます。
その結果、
多動や不注意などの症状が現れてしまうのです。
ADHDの特効薬とその違い
ADHD特有の脳の働きは治療する事はできませんが、
コンサータ(メチルフェニデート)やストラテラ(アトモキセチン)の二種の
投薬によりADHDの行動特性が一時的に改善する事が認められています。
以前はリタリンという薬が使われていたのですが、
即効性はありますが、依存性が高かった為に、
コンサータが開発されたのです。
コンサータ 作用時間:1日1回服用可能で限度は58mg/日とされています。 凡そ12時間程効果があると言われいます。 作用:ドーパミントランスポーターの働きを抑制し、受容体と結びつくドーパミンの量を増やす事で、 前頭前野の活動を活発させます。それにより多動、衝動性、不注意等の症状を改善します。 メリット:多動、衝動性、不注意に働きかけ、具体的な効果が見られる。 服薬したADHDの人の7割に効果がある。 リタリンと違い安全性がある。 デメリット:頭痛や腹痛、食欲不振や不眠などの副作用が出る場合がある。 もともとチック症を持っているならばその症状が悪化してしまう事もあり、 身長の伸びが遅くなってしまうとも言われています。
ストラテラ 作用時間:1日2回服薬可能で100mg/日が限度とされています。 2回の服薬で24時間効果が持続すると言われています。 作用:ノルアドレナリントランスポーターの働きを抑制し ノルアドレナリンによるドーパミンの再吸収を抑制し前頭葉の働きを助けます。 メリット:多動、衝動性、不注意に働きかけ、具体的な効果が見られる。 コンサータ同様安全性がある。 依存性がないと言われており、食欲不振や不眠等の副作用が少ない。 デメリット:頭痛や食欲減退、眠気でうとうとしてしまう等の副作用がでる場合もある。 効果が出るまでに時間がかかり服薬から4~6週間程で効果がでると言われている。
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どちらにも多少なりと副作用が出る可能性があるので、
日常生活に問題が出る場合は医師と相談し、
服用量や薬品の種類を見直す必要があります。
服薬する際に気を付けておきたい事
服薬をするにもルールを設ける様にしましょう。
正しく服薬できていないと、医師も薬の効果が確認できず誤った判断に至ってしまうケースがあります。
①服薬する時間を決める 学校や幼稚園・保育園等に行っているのであればその時間を考えて服薬しましょう。 午前7時等時間を決める事で日々のルーティンとして組み込む事が大切です。 また、寝つきの悪さ等が副作用として出てしまう場合がありますので、 早い時間に飲むのが鉄則です。 ②適量を見極める 初めての服薬は18mgからにしましょう。 学校や家、そして放課後等デイサービス・児童発達支援事業に通っているのであれば、 各事業所等それぞれでの効果を観察しながら医師と相談しましょう。 目安は体重1kgあたり1mgです。 ③記録に残す 毎日の服薬量、服薬時間、効果、就寝時間、副作用が出たのならばその症状等を 記録に残すようにしましょう。 学校ならば授業によっても効果の違いが現れる為難しいですが、 可能な限り詳しく残していきましょう。 ④休薬期間も大切です 6ヵ月に1度休薬する期間を設けましょう。 ただし、これには医師との相談が不可欠です。 飲まずにうまく過ごす事ができるのであれば、医師と相談して 服薬を辞められるきっかけになります。 また、食欲改善など副作用の改善の為に、 長期休暇の際には休薬するのもよいでしょう。
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いつまで服薬は必要なのか?
コンサータやストラテラの効果が持続している間は、
落ち着いて行動をしたり、怒る前に一呼吸置いてぐっと我慢したり、
集中力が格段に上がっていたりと別人のようになります。
しかしひとたび薬の効果が切れると、元の衝動性や不注意等の
行動特性が現れてしまいます。
薬ではADHD特有の脳の働きの根治は難しいのです。
しかし、ADHDの人が一生服薬する必要があるのかと言われると、
それは極めて稀なケースのみです。
基本的には服薬期間は数カ月~数年かかる事もありますし、
その中で実際に量が増えていくケースも少なくはありません。
ですが、服薬治療だけに頼るのではなく、
行動療法(うちで言えば運動療法)等を平行して行う事で、
次第に服薬をしなくとも、10年後20年後には感情や衝動的な行動に対して
コントロールがとれるようになっていくのです。
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