パニックへの対応策【吹田市放課後等デイサービス/児童発達支援事業】

2017-04-20

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こんにちは、こどもプラス大阪2ndです。

うちに通っているこども達の中にはパニックを起こす子もいます。

学校や幼稚園などの集団の中で生活していく上で、自分の要求が通らない事は日常茶飯事です。

そんな中パニックを起こしてしまい、周囲に対しての他傷行為に出てしまったり、

物を投げてしまったり、床に寝そべって泣きわめいたり…

そういった行為により周りは困惑してしまいます。

「○○ちゃん怖い…」といって次からはお友達が遊んでくれなくなる…なんて事も少なくはありません。

しかし、そのパニックには必ず理由があります。

 

原因となる「不適応状態」を探ろう!

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まずは以前お話しさせていただいたABA応用行動分析)の考え方の基本である、

「何故このような行動に出たのか」とその子の気持ちを引き出してあげるのが大切です。

・本人にとって耐えがたい刺激を受けている。

→感覚過敏によって工事の音や、動物の鳴き声、他児童の泣き声等特定の音によりパニックが生じる事もあります。

また何かに触れた感触が耐えられなかった、等もあります。

・急な予定変更に対して対応できていない。

→時間割が変わってしまう、直前の予定変更、天気により予定がつぶれる等。

先が見通せなくなり不安を感じてしまうようです。

・環境の変化に対して不安を感じている。

→大人から見れば微々たる変換(本の位置が違う等)でも不安や違和感を感じています。

丁度今ぐらいの時期は多いです。

新学期は荒れる子が多いですよね~。

・自分の要求やこだわり通らなかった。

→「もっと遊びたかった」や「競争で一番がよかった」等。

言葉で通じ合う事が苦手な為に、要求が通らない理由がわからず、

納得ができないままパニックになっている場合もあります。

 

その他にも、お友達に嫌な言葉を言われた事がきっかけになるケースもありますね。

様々な理由があってパニックになっているようです。

 

ではなぜその様になるのか。

それは発達障害の特徴でもある、「偏桃体」の働きの弱さにより、

感情のコントロールが苦手であったり、不安を感じやすかったりする事が関係しています。

そして、予定が変わってしまうと先の見通しがまったくつかず、

不安になりパニックを起こしてしまうのです。

また感覚過敏も大きな要因の一つです。

 

実際に以前支援させていただいていたお子さんで、

送迎の時間はいつもと変わらないのに、冬になり空が暗かった事が

不安を煽り

「ママ(の所へ)行くの?行くの?」とパニックになってしまった事がありました。

大人でも冬になり、夜が早まると、なんだか急いで帰らないとなぁという気持ちになりますもんね。

発達障害を持っている児童は、少し不器用で生真面目なので、

色々な事で引っかかってしまうようです。

 

どう対処すればいいの?

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その場での対応をする場合は、とにかくパニックを治める事が大事です。

 

・冷静に対処する。

つられて一緒になって興奮しないように心がけましょう。大きな声や、周りの動揺はさらなるパニックを引き起こします。

声をかけるときは落ち着いた低い声で接するようにしましょう。

 

・周りから隔離してあげましょう。

他傷行為や物を投げたり、他の人に唾を吐いたりする子がいます。

周りの人に怪我をさせてしまう恐れもありますし、心配して人が集まると更に不安になる事もあります。

周りに被害が及ぶと、本人にとっても心の傷になりますし、

被害にあった周りも本人への見方が大きく変わってしまいます。

可能であれば別室に移動させてクールダウンさせてあげましょう。

視界からパニックになった原因の物をはずしてあげる事により冷静さを取り戻す場合もあります。

それが難しい場合は周りに声かけをしてなるべく離れてもらいましょう。

 

・構いすぎはNG!?

あまり構いすぎるのも逆効果と場合もあります。

構ってほしくて無理に泣いたり、大声をあげたりしてしまう、なんて事もあります。

かといってほったらかしにすれば自分の話や要求を聞いてもらえず長引く事をもあります。

本人にとってもつらい物であるパニックは長引けば周りも落ち着かなくなります。

見極めが難しくはありますが、本人にあったタイミングで支援しましょう。

 

・力で押さえつけない。

強い力で押さえつけたり拘束したりすると、刺激によりさらなる興奮材料となって、

パニックを長引かせる場合もあります。

触られるのを嫌がる子いるので、そういった場合は見守る形を取りましょう。

しかしながら、見守るだけだと、周りの人を叩いたり、唾を吐いたり、

物をなげる事によって本人が怪我をしてしまう事もありますので、

必ず触ってはいけない、というわけにはいない場合もあります。

 

・自傷行為の被害を少なくしましょう。

頭を打ち付けたり、自らの指を噛んだり、自らを殴ったりする子もいます。

そういった場合は打ち付ける箇所にクッションをはさんであげたり、そっと手を添えてあげましょう。

自らを殴る子には変わりにクッションを殴らせる等も必要です。

 

・パニックがおさまったら褒める。

本人が落ち着きを取り戻した場合は、すかさず褒めてあげましょう。

「自分で落ち着いたやん。えらいね。」

「前より時間が落ち着くの早くなってるで。すごいやん。」

こういった言葉がけがとっても大切です。

また「○○がいややったんやろ?」などこどもの気持ちを代弁してあげるようにしましょう。

 

パニックを起こさないためには

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致し方ない事だとはいえ、やはりパニックは起きないに越した事はありません。

パニックが起こってからの対処も大切ですが、起こさないように気をつけるのも大切な事です。

 

・パニックが起こりそうなタイミングを把握しておきましょう。

本人の苦手なポイントやひっかかりやすいポイントを押さえておきましょう。

パニックが起きる度にその原因を考えて次に生かす事が大切です。

 

・予定の変更はわかった時点で事前に伝えておきましょう。

予定が変わると不安になってしまい、パニックになったり動けなくなってしまう子がいます。

そういった子には丁寧に説明をしてあげましょう。

私も実際に雨で外遊びにいけない時には、雨が降った時点で

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このようなホワイトボードを持ってきて、本人の目の前で

「今日は雨だから公園は?」

「バーツ」

と一緒に声を出してペンでホワイトボードに×を書いていました。

こうする事でパニックは事前に防げる事が多かったです。

 

・感情をコントロールする練習をしましょう。

自分の要求が取らない、思い通りにならない、等でパニックになってしまう子に対しては

五段階のグラフ等を作ってあげる事も大切です。

パニックになる前に「いまどのぐらい?」と聞いてあげましょう。

そして「レベル4なのに我慢してるやん!偉い!」とすかさず褒めましょう。

グラフがなくとも、子どもの怒っている顔、イライラしている顔を見たらすかさず

「我慢してるんやんな。偉いで。」

と認めて褒めてあげる事で落ち着く事が実際教室の中でもとても多いです。

 

・変わりの物を用意しましょう。

パニックになりやすく自傷行為や他傷が多く、自らの指をよく噛んでいた児童に対しては、

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このような歯固めのような物を用意していました。

イライラしている時にはこれを噛んだり回したりして落ち着いていました。

ホームセンターや100均に売っているホースでできるので、非常におすすめですよ!

 

 

時には毅然とした態度で!

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出先で自分の欲しい物が手に入らない、要求が通らないと癇癪を起したり、

床に寝そべって動かなかったりする事があります。

そういった時に困り果ててしまい、ついつい要求を聞いて物を買い与えたりしていませんか?

それは絶対にNGです!!!

そうやって癇癪を起した際に物を買ってもらえたという経験があると、

子どもは「こうすれは欲しい物が手に入る」と学習してしまい、

さらにそれを繰り返すようになります。

そういった時は決して要求を聞いていけません。

無視をするのが一番効果的です。その際に決して目だけは離さないようにしましょう。

繰り返すうちに本人も泣き叫んでも欲しい物は手に入らないし要求も通らない

という事を学習していきます。

 

はじめは中々うまくいかず大変なものですが、

こういった繰り返しで少しずつパニックではない他の伝え方を学んでいきます。

支援をする側も同じで、その子にあったパニックの予防法や落ち着け方をそうやって少しずつ学んでいくのです。

 

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