運動遊びと発達障害【吹田市放課後等デイサービス/発達支援事業】
こんにちは、こどもプラス大阪2ndです。
姉妹教室である吹田教室に通っていた自閉症の女の子の事をふと思い出しました。
彼女は高いところに上るのが大好きで、飛び跳ねたち手を叩くのが癖でした。
1か月、3か月、半年…
と思い返してみると少しずつ回数が減っていたように思います。
一見、はたから見ると意味のないように見える行動、
これを常同行動と言います。
本当に、あまり深い意味はない行動だそうです。
くるくる回ったり、飛び跳ねたり、手を顔の前で握ったり開いたり…
といった癖のような行動です。
こういった常同行動は、自閉症のお子さんやADHDのお子さんに見られる事が多いようです。
・不安を感じ、常同行動により安心を得ている場合 ・刺激を求めている場合 ・何かを求めている(伝えている)場合 ・感覚遊びの一環である場合
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など、さまざまな理由から出る行動です。
決して悪い事ではないので無理に止めなくてもいいものではありますが、
それでもやっぱり気になる方も多いでしょうし、
場を選んでほしい…
なんていう保護者の方も多いと思います。
ではどうやって、『場を選べる』ようになるのか。
切り替える脳にしていけばいいのです。
切り替える脳
ADHDのお子さんには、多動行為がみられる事が多々あります。
そういったお子さんをただ
「静かにしなさい!」「おとなしくしなさい!」と言っても、
体の使い方や感覚の不安定さ、精神的な不安等から多動行動が出ている場合もあるので、
言い聞かせるだけでは中々落ち着く事は難しいです。
常同行動も同じで、安心感を求めてやっている事もあるので、
無理に止めようとするとパニックになる事もあります。
ではどうするのか。
止めるではなく、やる事を提示する、見つけてあげる事が大切です。
ジャンプ一つにしても、飛びあがって足首を使って、思ったところに着地する、と実は複数の事を同時に行っています。
ジャンプするのが好きなお子さんの中には、そういったジャンプする感覚が
実はしっくりと来ていなくて、ひたすら繰り返しているという子もいます。
子どもたちに動物をイメージしてもらい、ポイントを提示しわかりやすく説明したり、
ルールやゲーム性を持たせて取り組む事でそういった体の違和感を少しずつ取り除いていきます。
体のコントロールの仕方を経験する事により、自分の手足の位置を正確に理解し、姿勢を正す事にもつながっていきます。
また、刺激を求めてその行動に出ているのならば、他に刺激を用意すれば落ち着いていくというケースもあります。
そして切り替えるという事には、タイミングを提示してあげる事も大切です。
うちの活動で例をあげるのならば、
運動遊び→動くのOK!大きな声を出すのOK!でも最初と最後のご挨拶だけはきっちりね!【動】
静かな活動→座って静かにしようね!(無理のない程度に)【静】
合間合間でご挨拶をいれる事により、子どもたちに切り替えのタイミングを理解してもらいます。
こうする事により、脳が運動により一度興奮状態になり、その後で興奮を抑制する訓練となります。
こうした訓練を重ねる事により、切り替えられる脳になっていきます。
はじめからうまくはいきませんが、習慣づけが大切で、
繰り返す事で少しずつ要領をつかんでその子のペースでできるようになってきています。
運動の後に学習をするので効率もぐっとあがります。
(運動の後は学習の効率がアップするというデータが脳科学にて実証されています。)
フラッシュカードで発語する機会も多いので、
「お家で発語する言葉が増えた!」といううれしいお言葉もいただいております。
LDと運動の深い関係
勉強面で苦手があるとされているLD。
一見すると運動とはなんの関係もないように思いますが、
・音読の際に文字を読み飛ばしてしまいうまく読めない。 ・黒板の字がうまくノートに写せない。
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こういった子の中には、目の動きがうまくいっていない子が多いです。
前庭感覚が弱いためにこういった不具合が体の中でおこっている事があります。
また手加減ができにくい、手先が不器用だというお子さんは固有感覚が鈍く、
手足の位置やどう動かしたらよいのかという事がわかりにくいようです。
トランポリンや鉄棒、マット運動等で、飛んだり回ったりといった機会をたくさん作ることにより
そういった体の中の違和感等を減少させる事ができます。
また切り替える脳になる訓練を同時に行う事で、
授業中(集中する場)⇔休み時間(集中せずともよい場)
こういった生活リズムを少しずつ形成していけます。
要するに何が大切かと申し上げますと、
メリとハリなわけです。
子どもたちの生活の中に、ほんの少しメリハリをつける事によって
そのメリハリが他でも生きてくるのです。
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