合言葉は「しゃーないなぁ!」【吹田市放課後等デイサービス/児童発達支援事業】
発達障害をお持ちのお子さん、特にADHDをお持ちのお子さんは、
「待つ」「決められたルールを守る」という事に苦手を持つ子が多いです。
ちいさなときは「いいよいいよ」で済まされる事も、そのままにしておくと、
・人の物を許可なく勝手に使ってしまう
・ルールが守れず周りとトラブルになる
・急に遊びの輪に割り込む
・順番などを守れず割り込みをする
等の問題行動にでます。
こういった事が重なると、周りから避難されたり、仲間はずれにされる事につながったり
自分は駄目なんだというマイナスイメージが膨らみ、
人と関わる事を諦めてしまうといった二次障害を引き起こす原因にもなります。
何故そんな行動にでるの?
関係しているのは発達障害の特徴でもある、
「ワーキングメモリ」等の記憶力の弱さや、衝動性等が深く関係しています。
・ルールが守れない
記憶力だけでなく判断力も弱い為中々ルールや決め事を守る事が難しい傾向にあります。
ルールを理解して一度は覚えていても記憶力が弱い為忘れてしまうといった事もあります。
また、こだわりが強さから「勝ちたい」という一心で、自分が不利になると、
独自のルールへと改変してしまう子もいます。
・「貸して」「入れて」が言えない。
ソーシャルスキルが身についていないために、その場にあった言葉がけができていない場合もあります。
そして衝動性から思いついたままに行動してしまっているのです。
・順番を待つ事を理解していない
興味のある事に気をとられてしまい思ったままに一番に割り込んでしまっている場合があります。
また、状況を見て考えるという力が弱いので、みんなが並んでいる事に気づいていない場合もあります。
順番を並ぶという事を理解できていないと理由がわからずパニックになる事もあります。
どうしたらいいの?
・ルールを守らせましょう
時間がかかってもよいです。
たとえパニックになったとしても、ルールは守るように声掛けをしましょう。
「みんなも並んでるよ。一番後ろに並ぼうね。」
「ボールがあたったら外野にでるよ。」
このとき否定的な言葉を使うよりも、
「○○しようね。」といった方が効果的な子もいます。
「割り込んでは駄目です!」だと、
「今の行動が不適合だった」とわかっても、
「どうすればいいのか」が理解しづらいのです。
また「○○する」と否定語が合わさると言葉の意味を理解できないという子もいます。
こういった場合は、「後ろに並ぼうね」とわかりやすい指示をしてあげましょう。
また一度思い込むと気持ちを切り替えられず、大声を出したり暴れたりする子にも
必ずみんなと同じルールを守らせるようにしましょう。
そして、自分のこだわりを妥協し、ルールを受け入れる事ができたときには、
めいっぱい褒めてあげましょう。
こうする事で「これが適した行動なのか」と理解してくれるようになります。
・言葉にする機会を作りましょう。
実際に何かを借りたいときや仲間に入れてほしいときに、
大人が隣について自分で声に出すように支援しましょう。
気が利きすぎる大人になるのではなく、あえて、
「こういう時なんていうんだっけ?か、か、か…?」
とプロンプトをして「貸して」の言葉を声にだす練習をしてください。
お友達同士では中々言えずトラブルになる事もあるので、
時には代弁してあげる事ももちろん必要です。
SSTの一環としてロールプレイングで練習をするのももちろん効果的ですよ。
・約束事を決める
あらかじめ、ゲーム等をする前に決まりごとを作っておくのも効果的です。
「怒らない、泣かない、途中で辞めない」
こういった決まりを作り、ゲーム開始前にみんなで復唱します。
またルールカードを作り、そこに加えておくのもよいでしょう。
怒ったり、辞めそうになった際にはすかさず「お約束なんだった?」と聞いてみてください。
そうする事で決まりを思い出し、ゲームを続行できる場合があります。
そして、続行できた時、やり遂げる事ができたときには、めいっぱい褒めてあげて下さい。
・「負け」をたくさん経験する
「負けても仕方ないんだ。」「こんな事もあるんだ。」と経験する事も大切です。
我慢のポーズ、合図をあらかじめ決めておく事も効果的です。
みんなで一緒に大きな声で「しゃーないなぁ!」
↓
何度もお話しさせていただいている共同体験や共感する気持ちを育てるとともに、
周りにいわれると、すっと耳に入る事も多いです。
もちろん我慢できた時にはめいっぱい褒めてあげてください。
・「並ぶ」を守る
並ぶ事を必ず守らせてください。
どうしても我慢できない子は一度、列を離れるという手もあります。
このときできるのであれば、「5分だけ」と時間を設定してください。
離れて休憩をした後はもう一度列に戻してみんなと同じように待つようにしましょう。
「みんなも並んでるから○○君も並ぼうね」
「○○くんも順番ぬかされたらいやよね?」
と相手の気持ちになれるように、何故並ぶのか、をきちんと説明してあげる事も重要です。
大人も同じですが、何事も経験が大切です。
そしてこうした経験をたくさんするために、
集団で活動するという事もこどもの発達においては重要になります。
はじめはできなくともいいです。
はじめはパニックを起こしてもいいです。
経験するたびにほんの少しその子の中に積もっていく物があれば、それでOKです。
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